春の花粉と耳の関係|耳が詰まる・聞こえにくい…それ、花粉症のせいかも?
- Mimitakara
- 4月15日
- 読了時間: 3分
春といえば花粉の季節。鼻水やくしゃみ、目のかゆみに悩まされる人は多いですが、「最近なんだか耳が詰まった感じがする…」「自分の声が響いて聞こえる…」そんな耳の不調を感じていませんか?実はそれ、花粉が耳に影響を与えている可能性があるのです。

◆ 花粉と耳の関係-花粉症が耳に与える意外な影響
花粉と耳は実は深い関係を持っています。花粉症によって起きる耳のトラブルは意外と多く、以下のような症状が現れることがあります:
耳が詰まったような感覚(耳閉感)
音がこもって聞こえる
自分の声が響いて不快
耳鳴り
一時的な聞こえにくさ(伝音性難聴)
◆ 原因は「耳管」の働きの低下
耳と鼻は「耳管(じかん)」という細い管でつながっています。耳管は、耳の内側(中耳)と外気の気圧を調整する役割を持っています。
ところが、花粉症によって鼻の粘膜が腫れたり、鼻づまりがひどくなると、この耳管も影響を受けて正常に開閉しづらくなるのです。
その結果、中耳内の気圧が下がって鼓膜の動きが悪くなり、「耳が詰まった」「音が響く」「聞こえにくい」といった症状が現れます。
◆ 進行すると「滲出性中耳炎」になることも
花粉症による鼻づまりが長引くと、耳管の機能障害が慢性化し、滲出性中耳炎(中耳に液体がたまる症状)を引き起こすことも。
特に、以下の方は注意が必要です:
花粉症の症状が強い
鼻づまりが長期間続いている
耳の違和感が2週間以上改善しない
子どもや高齢者(耳管が細く影響を受けやすい)
◆ 自宅でできる耳のセルフケア
耳の不快感があるときは、次のようなケアを心がけましょう。
◎ 耳抜きを意識的に行う
あくびをしたり、つばを飲み込んだりすることで、耳管の開閉が促されます。
◎ 鼻を強くかまない
片方ずつ優しくかむのがポイント。強くかみすぎると耳に圧力がかかり逆効果です。
◎ 花粉対策・鼻のケアを徹底する
抗アレルギー薬や点鼻薬を活用し、鼻の炎症を抑えることが、耳の症状改善にもつながります。
◎ 室内の加湿と空気清浄
乾燥やアレルゲンの拡散を防ぐことで、鼻や耳への負担を減らせます。
◆ 聞こえにくさには“集音器”という選択肢も
「春だけ聞こえが悪くなる」「耳鼻科に行くほどではないけど、会話が聞き取りづらい」
そんなときは、軽量で気軽に使える集音器を使ってみるのも一つの方法です。補聴器ほど高価ではなく、使いたいときにだけ装着できるので、一時的な“聞こえの補助”としておすすめです。
◆ 医療機関に相談すべきタイミングは?
以下のような場合は、早めに耳鼻科の診察を受けましょう。
耳が詰まった感じが2週間以上続く
聞こえにくさが日常生活に支障をきたしている
強い耳鳴りや耳の痛みがある
発熱や耳からの分泌物がある
◆ まとめ
耳の詰まりや聞こえにくさは、つい見過ごされがちですが、春の花粉による鼻炎が原因となっているケースは意外と多いのです。違和感を感じたら、早めの花粉対策と耳のケアを心がけて、快適な春を過ごしてくださいね🌸