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雨・台風の時期に耳の不調が増える理由&その対策

  • Mimitakara
  • 6月11日
  • 読了時間: 3分

 梅雨や台風の時期には、湿度の上昇と気圧の急激な変化が頻繁に起こります。これらの環境変化は、耳の中でも特に「中耳」や「内耳」に影響を及ぼしやすく、耳の違和感や不快感を引き起こす原因となります。

 さらにこの時期は、頭痛や関節痛など「気象病」と呼ばれる症状が出やすい時期でもあり、耳も例外ではありません。耳の不調は放っておくと、生活の質(QOL)にも大きく影響します。

耳

よくある耳のトラブル

● 耳詰まり・耳のこもり感

気圧の変化により、耳管(じかん)の開閉がうまくいかず、飛行機に乗ったときのような詰まった感じになることがあります。耳抜きで改善する場合もありますが、繰り返す場合は耳鼻科受診が望ましいです。

● めまい

内耳には体のバランスを司る「前庭」という器官があります。気圧や湿度の変化がこの部位に影響すると、ふらつきやめまいを感じることがあります。メニエール病などの既往がある人は、特に注意が必要です。

● 耳鳴り

気圧変動が自律神経に影響を与えることで、耳鳴りが強くなる人もいます。ストレスや睡眠不足が引き金になることもあり、季節の変わり目は注意が必要です。

● 中耳炎・外耳炎

高湿度の環境では、耳の中が蒸れて細菌が繁殖しやすくなります。特に汗をかきやすい子どもや、イヤホン・補聴器を長時間使う人は注意が必要です。


耳の健康を守るための対策

● 耳の衛生を保つ

入浴後や汗をかいた後は、耳の周りを優しく拭き取りましょう。綿棒の使い過ぎは逆効果になることもあるため、過剰な耳掃除は控えるのがベターです。


● 湿気・カビ対策

高温多湿の室内は、耳にとっても悪影響。定期的な換気や除湿機の活用で、耳周辺の環境を快適に保つことが大切です。


● 耳抜きや耳栓の活用

気圧差による耳の不快感には、耳抜き(ガムを噛む・つばを飲み込む)を意識的に行いましょう。飛行機や山道ドライブだけでなく、台風前後でも役立ちます。市販の気圧調整用耳栓も有効です。


● 規則正しい生活で自律神経を整える

耳の不調には、自律神経の乱れも関与します。十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動は耳だけでなく、全身の健康にとっても重要です。


病院を受診すべきサイン

以下のような症状がある場合は、自己判断せずに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

  • 耳が痛い、熱っぽい(感染症の可能性)

  • 聞こえが急に悪くなった(突発性難聴などのリスク)

  • めまいが強く日常生活に支障がある

  • 耳だれや出血がある

 これらの症状は早期治療が鍵になることが多く、時間が経つほど回復が難しくなるケースもあります。


まとめ

梅雨や台風の季節は、気象の変化が私たちの身体に思いのほか影響を与えています。特に耳は気圧や湿度に敏感な器官であり、不調を感じやすい時期です。日頃から耳の健康を意識し、少しでも異常を感じたら早めに対応することが、快適な季節の過ごし方につながります。

 
 
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