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補聴器と集音器、どっちが自分に合ってる?それぞれのメリット・デメリットを徹底比較!

  • Mimitakara
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

 近年、「テレビの音が大きくなった」「会話を何度も聞き返してしまう」など、聞こえに不安を感じている方が増えています。

 とはいえ、「補聴器を使うのはまだ抵抗がある」「本格的な機器は高そう」という理由でそのまま放置してしまう方も少なくありません。そこで注目されているのが、補聴器の前段階として“集音器”を使ってみるという選択肢です。

 本記事では、補聴器と集音器の違いを、わかりやすくメリット・デメリットの観点で比較しながら、どちらが今の自分に合っているか判断するためのヒントをお届けします。

補聴器と集音器

補聴器とは?

 補聴器は、医療機器として認可された精密な聴覚サポート装置です。耳鼻科や補聴器専門店での聴力検査をもとに、**個人の聴力に合わせて音域ごとの調整(カスタマイズ)**が行われます。

✔ 補聴器の主なメリット

  • 個別にカスタマイズ可能 → 聴力の状態や左右差に合わせて細かく周波数ごとの音量調整ができる

  • ノイズ抑制・方向感知・Bluetooth連携など高機能モデルも多い

  • 中〜重度の難聴にも対応可能


⚠ 補聴器のデメリット

  • 医療機器のため、専門的な調整・定期的な通院が必要

  • 保険適用外の場合も多く、価格は数万〜数十万円と高額

  • 「高齢者の象徴」というイメージで、抵抗感を抱く人も多い


集音器とは?

 集音器は、医療機器ではなく一般機器(雑貨扱い)**として市販されており、マイクで拾った音をそのまま増幅して耳に届けるシンプルな仕組みです。

最近では「デジタル集音器」と呼ばれるモデルが登場し、ノイズ抑制や音質自動調整などの補助機能が強化されてきています。

✔ 集音器の主なメリット

  • 誰でも手軽に使える汎用品(聴力測定・処方箋不要)

  • 価格がリーズナブル(数千〜数万円

  • 補聴器に抵抗がある方の“最初の一歩”として導入しやすい

  • 一部のデジタル集音器ではノイズ抑制・ハウリング防止機能なども搭載


⚠ 集音器のデメリット

  • 個人に合わせた音域別の調整(カスタマイズ)はできない

  • 周囲の音全体を増幅するため、雑音や環境音も一緒に大きくなる

  • 聴力の状態によっては効果が感じられないこともある


補聴器と集音器の違いを表で整理

比較項目

補聴器

集音器

区分

医療機器

雑貨(一般機器)

音の調整

◎ 周波数ごとに細かく調整(完全カスタマイズ)

△ 音全体を一括で増幅(カスタマイズ不可)

対象

中~重度の難聴者

軽度の聞こえにくさ・加齢による聞き取りづらさ

機能性

高(ノイズ抑制、方向感知、Bluetoothなど)

機種により異なる(デジタル集音器は高機能)

調整方法

専門家による聴力測定・調整が必要

自分で音量調整/購入してすぐ使える

価格帯

数万〜数十万円

数千〜数万円

見た目・抵抗感

医療感が強いものもあり、心理的ハードル高め

カジュアルなデザインもあり、導入しやすい


まとめ

 補聴器と集音器は、それぞれに役割と適した使い方が異なる聞こえのサポートツールです。集音器はあくまで“補聴器の前段階”として手軽に導入できる選択肢であり、最近では「デジタル集音器」など高機能な製品も登場しています。

 聞こえに不安を感じたとき、まずは気軽に集音器を試してみることが、補聴器に移行するきっかけや判断材料になることもあります。

 大切なのは、「まだ大丈夫」と我慢するのではなく、自分に合った方法で“聞こえる生活”を取り戻すことです。

 
 
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