睡眠不足と耳の健康|睡眠の質が聴力を左右する?
- Mimitakara
- 2 日前
- 読了時間: 3分
「最近、耳鳴りが気になる」「聞き取りづらい日があるけど、耳そのものに異常はない」こんな症状が、睡眠不足や質の低い眠りと関係している可能性があることをご存じですか?
私たちの耳は、音を感じ取る「感覚器官」であると同時に、自律神経や血流、脳の働きとも密接につながっています。つまり、睡眠による身体と脳の“回復”がうまくいかないと、耳の働きにも不調が現れやすくなるのです。
この記事では、睡眠と耳の健康の関係、そして「質の良い睡眠が聴力を守る理由」について詳しくご紹介します。

なぜ睡眠不足が“耳の不調”につながるのか?
① 自律神経の乱れで「耳鳴り」「詰まり感」が起こる
睡眠不足が続くと、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、自律神経が過敏または鈍感になった状態になります。
この自律神経は、内耳(ないじ)にある平衡感覚・聴覚の働きにも影響を与えています。
自律神経が乱れると:
キーンという耳鳴り(自律神経性耳鳴)
耳がふさがったような感覚(耳閉感)
音が二重に聞こえるような違和感(聴覚過敏)
など、耳そのものに異常がなくても症状が出ることがあります。
② 睡眠中の血流低下が内耳の働きを弱める
耳の奥にある内耳には、非常に細い毛細血管が走っており、血流が悪くなることで、音を感じる「有毛細胞」や神経の働きが低下してしまいます。
寝不足により血圧や血流リズムが崩れる
血液がドロドロになると内耳への酸素・栄養が不足
結果として、一時的な聴力低下や聞き取りづらさにつながる
特にデスクワーク中心・運動不足・冷え性などの方は、内耳の血流が悪くなりやすい傾向があります。
③ 睡眠の質が悪いと「脳の音処理能力」が落ちる
音は「耳」で感じるだけでなく、脳で“意味を理解”することで初めて聞き取れる情報になります。しかし、睡眠の質が悪いと脳が十分に回復できず、
会話がぼやけて聞こえる
集中力が落ちて音に注意が向かない
聞き返しが増えてイライラしてしまう
といった、聴覚処理のトラブルが起きやすくなります。
こんな人は要注意!「耳トラブル × 睡眠不足」の傾向
就寝時間が不規則で、6時間以下の日が多い
夜中に何度も目が覚める
寝つきが悪く、朝の目覚めもすっきりしない
ストレスや不安で眠りが浅い
昼間に耳鳴りや音のこもり感を感じやすい
こうした傾向がある方は、耳の症状が“睡眠の質”に起因している可能性が高いかもしれません。
まとめ
耳鳴りや聴力の違和感があると、まず耳の中だけを疑いたくなりますが、実は“眠りの乱れ”が耳にサインを送っている場合も少なくありません。