大脳の認知機能と聴力の関係
- Mimitakara
- 10月22日
- 読了時間: 2分
「音は聞こえるのに、言葉が頭に入ってこない」「会話の内容がすぐに理解できず、聞き返すことが増えた」
――それ、耳のせいではなく、大脳の“認知力”の低下が関係しているかもしれません。
人の「聞こえ」は、耳だけで完結しません。耳で音を拾い、大脳がそれを“意味ある言葉”として処理することで初めて「理解できた」と感じるのです。
この記事では、大脳の認知機能と聴力の関係について、シンプルに解説します。

「聞こえるのに理解できない」は認知機能の問題かも
耳から入った音は、聴神経を通じて大脳の「聴覚野(ちょうかくや)」に送られます。そこで言葉として整理・理解されることで、「意味のある音」になります。
ところが、
加齢や疲労
認知機能の低下
ストレスや睡眠不足
などがあると、脳の音処理能力(聴覚認知)が落ちてしまい、言葉の意味がすぐに理解できない、早口についていけない、会話の最初を聞き逃す、雑音があると聞き分けられないといった状態が起きやすくなります。
よくある例:「聞こえてるけど、聞き返す」
たとえばテレビの音や会話の声が聞こえているのに、「え?今なんて言ったの?」と聞き返すことが増えた場合、耳は音を拾っていても、大脳が言葉として処理しきれていない可能性があります。
これは「聴覚情報処理のスピードや正確さ」が低下しているサインです。
対策:脳の“聞く力”を衰えさせないために
毎日、会話や読み聞かせなど耳から言葉を入れる習慣を
テレビやラジオを“ながら聴き”でなく集中して聞く時間を作る
補聴器や集音器を早めに導入して、脳への音の刺激を減らさない
疲労・ストレス・睡眠不足は、脳の処理力を大きく下げる要因なので要注意
まとめ
「聞こえるのに理解できない」それは耳だけではなく、大脳の認知処理が追いついていない状態です。
耳が元気でも、脳がうまく“音の意味”を解釈できなければ、会話は成り立ちません。だからこそ、聴覚と一緒に“脳の聞く力”にも意識を向けることが大切です。
聞き返しが増えた、理解に時間がかかる――そんなときは、「耳」だけでなく「脳」も整えることを、ぜひ意識してみてください。



