夏の冷房で耳の不調に?血流悪化による耳のトラブルとその対策
- Mimitakara
- 8月27日
- 読了時間: 3分
夏になると、屋内は冷房でひんやり快適。しかしその一方で、「なんとなく耳がこもる」「聞こえにくい」「耳鳴りがする」などの耳の不調を感じる人が増える時期でもあります。
こうした症状の背景には、冷房による血流の悪化が関係している可能性があります。とくにオフィスワーク・在宅勤務・冷えやすい体質の方は注意が必要です。
本記事では、夏の冷房が耳にどのような影響を与えるのか、またその対策についてわかりやすく解説します。

冷房と耳の関係|なぜ夏に耳の不調が増えるのか?
冷房によって体が冷えると、毛細血管が収縮し、血行不良が起こりやすくなります。耳の内部(内耳)には、非常に繊細な血流ネットワークがあり、わずかな循環不良でも聴覚に影響が出ることがあります。
特に、内耳や脳の聴覚中枢は酸素と栄養を多く必要とするため、血流低下によって一時的な機能不全を起こすことがあります。
耳の不調症状
① 耳鳴り(キーン、ジーという音)
血流が悪くなると神経の働きが乱れ、脳が「音がある」と誤認識してしまうことがあります。とくに静かな室内や就寝前に気になる症状です。
② 聴力低下(こもる感じ、聞こえにくさ)
冷えにより内耳の働きが一時的に低下し、「音がくぐもる」「聞こえにくい」と感じることがあります。左右どちらかに症状が出ることもあります。
③ めまい・ふらつき
内耳は“平衡感覚”にも関与しています。血流が悪くなると、めまい感や立ちくらみのような症状が出ることがあります。特にデスクワークで長時間同じ姿勢が続く方に多く見られます。
対策
1. 冷房の直風を避ける
冷風が耳や首に直接当たると、局所的に血流が悪くなります。エアコンの風向きを調整したり、ブランケット・ストールなどで首や肩を冷やさない工夫をしましょう。
2. 耳まわりを温める・ほぐす
耳の後ろや側頭部をやさしくマッサージしたり、ホットタオルで温めることで、耳周辺の血行を改善できます。オフィスでも簡単に取り入れられる方法です。
3. 定期的に体を動かす
座りっぱなしが続くと、全身の循環が悪化します。1時間に1回は立ち上がってストレッチしたり、首をゆっくり回すだけでも効果的です。
4. 入浴で深部体温を上げる
シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯に浸かることで全身の血流が改善し、内耳の働きもサポートされます。睡眠の質も上がり、耳鳴りの軽減にもつながります。
こんなときは耳鼻科へ相談を
一時的な不調であれば改善しますが、次のような症状がある場合は早めに専門医を受診しましょう。
数日以上続く耳鳴りや聞こえにくさ
左右で明らかに聞こえ方が違う
めまいを伴う
冷房のない環境でも症状が改善しない
内耳性の疾患(突発性難聴、メニエール病など)や中耳炎が隠れている可能性もあります。
まとめ
冷房は夏を快適に過ごすための必需品ですが、体を冷やしすぎると耳や神経系にも影響を及ぼすことがあります。「冷え」→「血流低下」→「耳の神経機能低下」という見えない連鎖が、あなたの耳にストレスをかけているかもしれません。
冷え対策や血流促進は、耳だけでなく全身の健康維持にもつながります。この夏は、体の声と耳の声、両方に耳を傾ける習慣を始めてみてはいかがでしょうか。