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補聴器、集音器がいつ必要になる?

 補聴器や集音器の使用を決める際には、単に聴力低下のレベルだけでなく、その聴力低下が日常生活、コミュニケーション、全体的な幸福感にどのような影響を与えているかも考慮することが大切です。聴力低下は一般的に「軽度」「中等度」「中等重度」「重度」「高度」の段階に分類されます。以下に、補聴器、集音器が推奨される一般的な目安をご紹介します。



軽度の難聴

軽度の難聴の方は、静かな音や騒がしい環境での会話が聞き取りにくいと感じることがあります。軽度の難聴では補聴器が必須とされるわけではありませんが、補聴器を使用することでコミュニケーション能力や生活の質が向上する場合があります。


中等度の難聴

中等度の難聴の方は、特に騒がしい環境で通常の会話を聞き取りにくくなることがあります。この段階では、言語理解やコミュニケーションを向上させるために補聴器の使用が推奨されることが多いです。


中等重度の難聴

中等重度の難聴の方は、静かな環境でも聞き取りに困難を感じることがあります。補聴器の重要性が高まり、より多くの音を取り戻し、効果的なコミュニケーションを支援する役割を果たします。


重度の難聴

重度の難聴では、会話を含むほとんどの音を聞き取ることが困難になります。このレベルでは補聴器の使用が強く推奨され、環境音や会話の聞き取り能力の回復に役立ちます。


高度の難聴

高度の難聴の方はほとんど音が聞こえない状態で、残存聴力がある場合は補聴器の使用も考えられますが、場合によっては人工内耳などの他の聴覚リハビリ手段が検討されることもあります。


補聴器の選択のポイント

聴力低下が生活に与える影響は、単にオージオグラムの数値だけで判断できるものではありません。コミュニケーションのニーズやライフスタイル、日常的に過ごす環境なども重要な要素となります。


 もし聴力低下を感じたり、聴覚に不安がある場合は、ぜひ資格を持つオージオロジストや聴覚専門家に相談してください。詳細な聴力評価を行い、個別のニーズに応じた最適な解決策についてのアドバイスを受けることができます。適切な時期に補聴器を導入することで、生活の質やコミュニケーション能力が大きく向上する可能性があります。

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