デジタル集音器とは?性能を左右する4つの重要な要素
- Mimitakara
- 4月22日
- 読了時間: 3分
最近では、テレビの音が聞こえづらいと感じたり、会話が聞き取りにくいと感じたりする人が増えています。そんな時に役立つのが「デジタル集音器」です。補聴器とは違い、医療機器ではないため気軽に使える点が人気ですが、その性能には機種ごとに差があります。
では、デジタル集音器の性能は、どんな要素に左右されるのでしょうか?ここでは、特に重要な4つのポイントをご紹介します。

1. ノイズキャンセリング機能
周囲の雑音を減らして、必要な音だけを強調する機能です。たとえば、話し相手の声はしっかり聞こえるのに、背景の車の音やエアコンの音は抑えられる、といったイメージです。
ノイズキャンセリングの性能は、ICチップの性能やソフトウェアの処理能力によって大きく左右されます。安価な機種では、この機能が弱い場合もあります。
■ デジタル集音器-評価の高いチップメーカー・ブランド
1. Knowles(ノールズ)
本社:アメリカ
特徴:補聴器用マイクロホンやDSPの分野で世界トップクラス。
補聴器や高品質集音器に多く使われる。
小型・高性能で信号処理能力が高い。
2. Analog Devices(アナログ・デバイセズ)
本社:アメリカ
特徴:プロ仕様の音響機器や産業機器にも使われる高性能DSPを提供。
ノイズ除去・エコーキャンセルなどに強い。
3. Qualcomm(クアルコム) / CSR(旧Cambridge Silicon Radio)
Bluetoothオーディオにも強い。
集音器というより、ワイヤレス機能付きモデルに多く使用。
ハイブリッド型集音器(Bluetoothイヤホン+集音器)に搭載されることがある。
4. SONION(ソニオン)
デンマークの補聴器向け部品メーカー。
Knowlesと並んで、高性能マイク・レシーバーを供給。
2. 指向性マイク
周囲360度から入る音を、前方や一定方向だけに集中して拾うマイク機能です。人の声に集中したい時や、屋外での使用に効果を発揮します。
高性能なデジタル集音器は、環境に応じて自動で指向性を調整できるものもあり、聞こえやすさが格段に向上します。
3. 音質調整機能(周波数帯ごとの調整)
人によって聞き取りにくい音の高さ(周波数)は異なります。たとえば、高音域が聞こえにくい人もいれば、低音が苦手な人もいます。音質調整機能があると、自分の耳に合った音のバランスに設定できるため、より自然な聞こえ方になります。
この機能は、細かく設定できるほど上級機種となる傾向があります。
4. デジタル処理の速さと精度
「デジタル集音器」の名前の通り、音をデジタル信号として処理することで、リアルタイムで音を最適化します。この処理のスピードと精度が、高性能な製品かどうかのカギになります。音の遅延が少なく、雑音処理やフィルタリングがスムーズな集音器は、使っていて「違和感がない」と感じやすくなります。
まとめ
デジタル集音器を選ぶときは、「ノイズキャンセリング」「指向性マイク」「音質調整」「デジタル処理の精度」といった要素に注目することで、自分に合った製品を見つけやすくなります。最近では、小型・軽量で見た目もスマートなモデルも増えているので、まずは生活に合った機能を重視して選んでみてはいかがでしょうか?