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集音器は両耳で使用した方が効果的?

  • Mimitakara
  • 9月11日
  • 読了時間: 3分

 近年はテレビの音声や会話の聞き取りを助ける「集音器」が多くの方に利用されています。しかし購入時に多くの人が悩むのが、「両耳で使うべきか、片耳で十分か?」という点です。

 実際、片耳にだけ集音器をつけて「音は聞こえるけど、なんだか聞き取りにくい」「方向感覚がつかみにくい」と感じる方も少なくありません。

 本記事では、集音器の片耳使用と両耳使用の違い、両耳で使用するメリットと注意点をわかりやすく解説します。

両耳

人間の「聞こえ」はもともと両耳でバランスを取っている

 私たちが音を正しく聞き取れるのは、左右の耳でそれぞれ音を捉え、脳がその情報を統合して処理しているからです。

この機能を「両耳聴(りょうじちょう)」といい、次のような役割を果たしています:

  • 音の方向を把握する(どこから聞こえてくるか)

  • 雑音の中から会話だけを聞き分ける(カクテルパーティ効果)

  • 小さな音でも聞き逃さない(片耳よりも感度が高い)

つまり、片耳だけで音を聞くというのは、本来の聴覚バランスを崩した状態なのです。


両耳で集音器を使うメリット

① 音の方向がわかりやすい

両耳で音をキャッチすることで、「誰がどこで話しているか」が直感的に分かるようになります。特に屋外や人混みでは、方向感覚の回復は安全性にも関わります。


② 騒がしい場所でも聞き分けやすい

たとえばテレビの音と家族の声が重なる場面など、片耳だけでは“音の主役”を聞き分けにくくなることがあります。両耳使用なら、周囲の雑音を自然に処理し、会話に集中しやすくなります。


③ 聴力低下の進行を抑える可能性がある

片耳だけで使用すると、「使っていない耳」が刺激を受けず、聴力の低下が進む可能性があるという研究報告もあります。両耳使用は、脳の聴覚処理全体を活性化する効果が期待されます。


④ 音量を抑えて使える(耳にやさしい)

片耳使用では大きな音量が必要になりがちですが、両耳使用なら小さな音でも自然に聞こえるため、耳に負担をかけにくいというメリットもあります。


片耳使用の方がよいケースはある?

 もちろん、すべての方に両耳使用が最適というわけではありません。以下のようなケースでは、片耳使用の方が適していることもあります:

  • 片耳の聴力が正常で、もう片方だけ聞こえにくい

  • 左右で聴力差が大きい場合(専門医の指導が必要)

  • 装着の違和感・耳の皮膚トラブルがある場合

  • 費用的にまずは片耳で試したいとき

 いずれにしても、可能であれば左右どちらの耳にも刺激を与えるような使い方が望ましいとされています。


まとめ

 集音器の効果を最大限に活かすには、両耳での使用が基本と考えてよいでしょう。人間の聴覚はもともと「両耳で聴くこと」に最適化されているため、両耳使用は会話の聞き取り、音の方向感、聴覚の維持という面で大きなメリットがあります。

 ただし、聴力の状態や装着感など個人差もあるため、まずは片耳で試してから両耳に切り替えるステップでも問題ありません。耳に合った使い方を見つけることが、快適な聞こえと日常生活の安心につながります。

 
 
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