集音器・補聴器の専門用語まとめ
- Mimitakara
- 5月23日
- 読了時間: 3分
集音器・補聴器を選ぶとき、「最大音響利得」「周波数」など、聞き慣れない専門用語が出てきます。この記事では、初めての方でも理解しやすいよう、重要な用語の意味をやさしく解説していきます。

【2025年最新版】集音器・補聴器の専門用語まとめ
1. 集音器
周囲の音をマイクで拾って増幅し、耳に届ける簡易的な音響機器。医療機器ではなく、雑音の除去機能などは限定的。価格も比較的安価で、軽度の聴覚の衰えに使われることが多いです。
2. 補聴器
医療機器に分類され、個人の聴力に合わせて音を調整・増幅できる高度な音響機器。医師や認定補聴器技能者のもとで調整・装用されるのが一般的。
3. デジタル集音器・補聴器
ICチップによって音をデジタル処理する機器。ノイズ除去や音質調整、指向性マイク制御などが可能。デジタル制御=「聞きやすくする」ことに特化している点が特長です。
▶ ポイント:ICチップの役割
音声と雑音をリアルタイムで分析
ハウリング抑制、ノイズリダクション処理
聞こえの個人最適化(周波数別に増幅調整)
4. アナログ補聴器
音を電気信号として単純に増幅。構造はシンプルだが、雑音も一緒に大きくなるため、現在はデジタルが主流。
5. 最大音響利得
補聴器や集音器が**「どれだけ音を大きくできるか」**を示す指標。単位はdB(デシベル)で表され、たとえば「最大音響利得40dB」であれば、40dB分の音の増幅が可能。
▶ ポイント:
軽度難聴向け:20〜30dB
中等度難聴向け:40〜60dB
重度難聴向け:70dB以上※数値が大きいほどパワーはあるが、聞きやすさや雑音対策とのバランスが重要。
6. 周波数
音の高さを表す単位(Hz:ヘルツ)。人の耳はおよそ20Hz〜20,000Hzの範囲を聞くことができ、特に会話では500Hz〜4,000Hzが重要とされます。
▶ ポイント:
補聴器は周波数ごとに音の強さを調整できる
たとえば高音(子どもの声やチャイム)が聞き取りにくい人には、高周波数帯を重点的に増幅
7. 指向性マイク
前方の音を優先して拾い、周囲の雑音を抑えるマイク機能。会話の明瞭さが向上。
8. ノイズリダクション(雑音抑制)
風の音、車の音など不必要な音を減らし、人の声など重要な音を強調する機能。
9. ハウリング抑制
補聴器がピーピーと鳴る「ハウリング」を自動で防ぐ機能。快適に使うために重要。
10. 耳あな型(カナル型)
耳の中に収まるタイプ。目立ちにくく、風切り音の影響が少ない。
11. 耳かけ型(BTE型)
耳の後ろに本体を装着。パワーが強く、重度難聴者にも対応可能。
まとめ
補聴器や集音器の性能は、ICチップ・最大音響利得・周波数特性に大きく左右されます。それぞれの用語を理解しておくことで、自分に合った機種をより正確に選べるようになります。特に補聴器は医療機器であるため、専門家と相談しながら選ぶのが大切です。