耳鳴りが止まらない原因は?
- Mimitakara
- 6 日前
- 読了時間: 3分
「キーンという高い音がずっと鳴っている」「何もしていないのに耳の中で音がする」――そんな耳鳴りの症状に悩まされていませんか?
一時的な耳鳴りは誰にでも起こり得るものですが、数時間以上続く場合や頻繁に起こる場合には、身体からのサインの可能性があります。原因がストレスや疲労であることもあれば、耳や脳の病気の前兆というケースもあります。
この記事では、「耳鳴りが止まらない原因」について、考えられる要因を医学的にわかりやすく解説し、対策や受診の目安までをまとめました。

耳鳴りとは?
耳鳴りとは、実際には外から音がしていないにもかかわらず、本人にだけ聞こえる音のことを指します。代表的な音は「キーン」「ジー」「ボーッ」「ザーッ」といった高音・低音のノイズ系。
この現象は、内耳〜脳の聴覚中枢の異常な興奮や誤作動によって起こるとされています。
考えられる耳鳴りの原因【6つのパターン】
① ストレス・睡眠不足・疲労
自律神経が乱れることで、聴覚に関わる神経も過敏になり、耳鳴りが発生
慢性的な緊張状態や不眠が引き金になりやすい
➡ 対策:生活リズムを整える、短時間でも毎日リラックス時間を確保する
② 加齢・難聴の進行
加齢性難聴では、聴力が落ちた周波数帯を脳が“無理に補おう”として耳鳴りが起こる
40代後半以降に多く、徐々に進行
➡ 対策:補聴器の検討や、耳鼻科での定期的な聴力検査を受けることが推奨される
③ 内耳のトラブル(メニエール病・突発性難聴)
めまい・耳閉感・難聴と耳鳴りを同時に感じる場合は、メニエール病や突発性難聴の可能性あり
早期治療が予後に大きく影響するため、早めの受診が必須
➡ 対策:できるだけ早く耳鼻科を受診し、聴力検査と血流改善薬などの処方を受ける
④ 音響外傷(イヤホン・ライブ・工事音など)
大音量の環境に長時間さらされた後、耳鳴りが残るケース
一度の強い音でも発症する可能性がある
➡ 対策:耳栓の使用、イヤホンは「音量60%・1時間以内」を意識する
⑤ 耳垢栓塞(じこうせんそく)
耳垢が詰まって聴力が低下し、耳鳴りを感じやすくなることがある
痛みや違和感はなくても、片側だけ聞こえにくいと感じたら要注意
➡ 対策:自己処理せず、耳鼻科で除去してもらうのが安全
⑥ 脳・血管の異常(稀なケース)
脳腫瘍、脳血流異常、聴神経腫瘍などが原因となることも
脈に合わせて「ドクドク」と聞こえる耳鳴りは血管性のサイン
➡ 対策:CTやMRIなど精密検査が必要になるため、早期に専門医を受診
受診すべき耳鳴りのサイン
以下のような場合は、一時的な耳鳴りではなく、何らかの病気が潜んでいる可能性があります。
片耳だけに耳鳴りが続いている
耳鳴りと一緒に、難聴・めまい・耳の閉塞感を感じる
音がどんどん大きくなっている、生活に支障がある
風邪や感染症のあとに耳鳴りが出た
脈と同じタイミングで音がする
上記に当てはまる場合は、なるべく早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
自分でできる耳鳴り対策・セルフケア
睡眠時間をしっかり確保し、自律神経を整える
カフェイン・アルコール・タバコを控える
イヤホン・ヘッドホンの使いすぎに注意する
環境音(ホワイトノイズ)を使って静けさを和らげる
ストレスを軽減する趣味や運動を生活に取り入れる
まとめ
耳鳴りはつい軽視しがちですが、脳・耳・神経・生活習慣など、全身の状態が影響する症状です。そのため、「いつものことだから」と放置せず、原因を知って早めに対応することが大切です。
ストレスの多い現代では、耳鳴りは誰にでも起こり得るものです。適切なケアと専門医のアドバイスで、症状を和らげることは十分可能です。耳の異変に気づいたら、体の声に耳を傾けてみてください。