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今日からはじめる聴覚ケア

  • Mimitakara
  • 5月1日
  • 読了時間: 3分

 私たちの生活は、音に囲まれています。目覚ましのベル、朝のニュース、家族との会話、カフェで聞こえる音楽、鳥のさえずり…。音は情報を伝えるだけでなく、感情を豊かにし、人とのつながりを深める大切な要素です。ところが、こうした「音のある日常」は、聴力の低下によって少しずつ遠ざかっていくことがあります。そのため、日々の聴覚ケアは大切でございます。

聴覚ケア

◆ 聴こえの変化は、ある日突然ではなく「徐々に」

 聴力の衰えは、加齢に伴ってゆっくりと進行します。こんな経験、ありませんか?

  • 相手の話が聞き取りづらく、何度も聞き返してしまう

  • 騒がしい場所では会話がうまくできない

  • 電話の声がこもって聞こえる

  • テレビの音量が以前よりも大きくなったと言われる

 これらは、加齢性難聴の初期サインかもしれません。高齢者の3人に1人は、何らかの聴力低下を抱えているとも言われています。


◆ 今日からはじめる聴覚ケア

 聴力は視力のように眼鏡で一時的に補うことはできても、一度失った感覚を完全に戻すのは難しいと言われています。だからこそ、**「予防」と「早めの対策」**が何より大切です。

✔ 日常でできる耳のセルフケア

  • イヤホンやヘッドホンの使いすぎに注意1時間に10分の休憩を。音量は「最大の60%以下」が理想。

  • 耳掃除のしすぎは逆効果耳垢は外耳道を守る役割もあります。基本は「月に1回程度」で十分。

  • 耳を冷やさない・乾燥させない耳の血流や皮膚の健康も、聴覚に影響します。特に冬場は要注意。


◆ 補聴器/集音器は「恥ずかしいもの」ではない

 補聴器と聞くと、「年寄りのもの」「目立つのがイヤ」など、抵抗感を持つ方も少なくありません。しかし最近では、目立たず自然なデザインの集音器や補聴器が登場し、若い世代にも広がりつつあります。

▶ 例えば、耳掛け式の軽量タイプ耳の中にすっぽり収まるタイプは、マスク生活にもなじみやすく、装着も簡単です。

▶ また、Bluetooth対応モデルでは、スマートフォンと連携し、音楽や通話も楽しめる機種もあります。

「まだ大丈夫」ではなく、「ちょっと気になる今こそ使い始める」ことが、聴こえの不安を和らげる第一歩になります。


◆ 専門家の力を借りる勇気を

 聴覚に関する悩みは、耳鼻科や補聴器専門店で相談できます。最近は、無料の聴力測定試聴サービスを行っている店舗も増えています。

「耳の健康診断」を、健康診断や眼科検診と同じように、毎年の習慣にしていきましょう。


◆ おわりに

 聴こえることは、人生の楽しみやつながりを支えてくれる大切な力です。気づいたときにケアを始めれば、聴こえのチカラはきっと守っていけます。

自分の耳をいたわることは、未来の自分に優しくすること。「今からできること」、少しずつ始めてみませんか?

 
 
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